当院の訪問診療


🔲 在宅での医療について
 我が国では国民皆保険制度により、すべての国民が個々の立場に関係なく、一律に高水準の医療を受けられる環境が整備されています。一方で今後の療養の場を、病院から介護施設や在宅療養へ移行していく、地域医療構想が着々と進行中です。「昔は簡単に入院できたけれども、最近はなかなか入院させてもらえない」といった声をよく聞きますが、今後入院療養のハードルがさらに上昇することは間違いありません。
 このような背景のなか、住み慣れた自宅で生活しながら定期的な診察を受けることができ、体調不良時は自宅にいながら医師の往診を受けられる“在宅医療”のニーズも増えると考えられます。
 「自宅で過ごしたいけれど、急に体調が悪くなったらどうしよう」という心配にも対応できる、それが当院が提供する在宅医療です。

🔲 訪問診療と往診の違い
 とても紛らわしいですが、医師が訪問し診察する場合、訪問診療と往診という2種類の用語があります。訪問診療とは、あらかじめ診療の日程を決めておき診察に伺うことを指し、病院や診療所の外来予約と似ています。一方で往診とは、急な体調不良の際に患者さんからの要請により臨時で診療に伺うことを指し、救急外来の受診と似ています。

🔲 訪問診療の対象となる患者さん
 ・がんと診断され、在宅での療養を希望される方
 ・自宅で人工呼吸器や経管栄養を必要とする方
 ・その他の病気やケガ、加齢に伴う体力の低下などにより通院が困難な方
 ・病気やケガなどで現在入院しているが、今後自宅での療養を希望する方
 ※このほか様々な理由で通院困難であれば、ほとんどの方が対象となります。詳しくはお問い合わせ下さい。

🔲 訪問診療の回数について
 最低月2回の訪問診療を基本としています。病状が不安定な場合や終末期など、頻回の訪問を必要とされる場合はこの限りではなく、毎日訪問診療する場合もあります。なお体調不良時の往診には、回数制限はありませんので、ご安心ください。

🔲 対応できる特別な管理を必要とする状態(当院では造設手術は行っていません)

🔲 訪問診療可能な地域
 下記の地図に記載されている地域にお住まいの方を訪問診療の対象としています。なお訪問対象地域にお住まいの場合でも、繁忙状況等によりお受けできないことがありますので、ご了承ください。

※なお当院の情報は 医療Netさぬき 広域災害・救急・周産期医療情報システム (kagawa.lg.jp) でも公開されています。